日本のブランドでも英語の名前をつけている会社が多くあるので、そのジャンルに詳しくないとついつい海外のブランドかなと勘違いしてしまっている例もあります。テニスの世界でも国内のメーカーがアルファベットの名前をつけているケースがたくさんあります。そのうちの1つが硬式テニスのラケットなどを開発販売しているヨネックスというメーカーです。ヨネックスはテニス事業においてどのように発展してきたのでしょうか。
日本の硬式テニス文化発展の立役者
ヨネックスは日本のテニスの文化を牽引してきたような存在でもあります。もともとはバトミントンのラケットの開発や販売を手がけていましたが1970年頃に硬式テニスのラケットの生産を始めたようです。当時のテニス界ではアルミ製の製品が主流だったようですが、その中でもヨネックスの製品はボールを打ったときの衝撃を巧みに流せる特徴があるとしてプレイヤーたちの人気を得ていました。その後1980年代に入ると多くのトッププレイヤーと専属契約を結んで行きます。
こうしてスター選手たちによって使われることによってヨネックスの製品は世界中で有名になり人気を博してきました。日本のメーカーなのになぜヨネックスという名前なんだろうと不思議に思う方もいるかもしれませんが、これは創業者の米山氏の名前と、無限の可能性を表すものとしてエックスというアルファベットを掛け合わせて作られたブランド名なのです。
最先端の技術が詰め込まれている製品
ではヨネックスのテニス事業ではどのような最先端の技術が詰め込まれているのでしょうか。まず特筆すべきなのはスマートテニスセンサーと呼ばれる技術です。この技術を用いることによってスマートフォンのアプリと連動させることができ、プレーヤーのプレイ中の様々なデータを記録することが可能になったのです。スイングの速度はもちろんスイングの種類やショットの数など多くのデータを蓄積することができ、自分のプレーを改善する助けにすることができるのです。
さらにOPSと言う技術も持っており、これによってテニスラケットのシャフト分のフレームを薄く設計することができ、テニスラケットのしなりを最大限に生かすことができる仕組みになっています。このしなりによってボールコントロールが向上し、的確なショットが打てるようになるというわけです。このようにヨネックスは最先端を行く技術を用いて硬式テニス用具メーカーとしての地位を確立してきました。
高い評価を得ているメーカー
ユーザーの評判を調べてみるとやはり国内のメーカーということで安心感を得ている人が多いようです。日本の硬式テニスのメーカーの中でも最も有名といっても過言ではない会社ですので、初心者の方から上級者の方までこのブランドのラケットを愛用している人が少なくないようです。今多くのテニスラケットは中国で生産されているものが多いようです。もちろんそうした製品も高いクオリティーを保持していますが、単純に日本製の物が良いと考える日本のテニスプレイヤーからすると、ヨネックスのメイドインジャパンのラケットは魅力的に映るのでしょう。
実際に使用しているプレーヤーの意見としては、ヨネックスは日本人に合わせてグリップを細めに設定してくれているので、ジュニア選手も含めて握りやすく使いやすいと言う意見が多いようです。さらにスイートエリアも広く初心者の方でも扱いやすいラケットというイメージが強いようです。
メンテナンスはどのようにする?
スポーツを愛する人にとって楽しい瞬間は自分の用具のお手入れをする瞬間ではないでしょうか。テニスラケットの場合はやはり定期的なお手入れやメンテナンスが必要です。テニスラケットの場合1番消耗しやすいのはストリングの部分です。いわゆるガットと呼ばれる部分ですがここが劣化してしまうと思った通りのボールが打てなくなってしまいます。定期的に交換するのが好ましいですが、目安としてはボールを打った時にあまり気持ちの良い音がしなくなってきた頃が交換の目安と考えても良いかもしれません。
またプレーヤーの体と直に接しているグリップ部分も重要です。グリップが消耗して滑りやすくなってしまっていればしっかりとしたショットを放つことができなくなるでしょう。また汗などの影響で変色してしまったり匂いがついてしまったりする可能性もあります。この部分は見た目で結果がわかりやすいので汚れが目立ってきたらグリップ交換をすると良いでしょう。
ジュニアからトッププロまで
ヨネックスというメーカーのテニスラケットはジュニア選手から上級者に至るまで様々なテニスプレーヤーに使用してもらえる優秀なラケットといえます。それで長く使用できるように日ごろからメンテナンスをしっかりしておきたいと思います。今までヨネックスのラケット振ってみたことがないという方はぜひどこかのショップで試し打ちをしてみることをお勧めいたします。多くのトッププロも愛してきたこの日本の誇るテニスメーカーをより良く知っていきましょう。