何かスポーツを始めたいと思う場合、とりあえず聞いたことのある有名なメーカーの道具を揃えたいと考えるかもしれません。「このブランドのものを買っておけば間違いないだろう」という考えで選ぶ人も多いと思います。初心者のうちはそのような選び方でも良いかもしれませんが、できれば各メーカーの特徴等について知っておくならば、下手な買い物をせずに済むでしょう。今回は硬式テニスの人気ブランドの1つであるダンロップについて考えてみましょう。

元々は一流タイヤメーカー

ダンロップというメーカーはイギリスの会社でもともとはタイヤメーカーとして有名です。現在でも車のタイヤのブランドとしてはトップレベルの人気を誇っています。どうしてタイヤの会社がテニスラケットなどを作るのだろうと不思議に思う方もいるかもしれませんが、大手のブランドではこのように違う畑の事業を展開することも少なくないのです。実際多くのテニス界のトッププロたちがこのブランドのラケットを愛してきました。

さらにダンロップ社はラケットだけではなくテニスボールの販売でも大きな成功を収めてきました。これにはタイヤメーカーとしてのこの会社のノウハウが関係していると言う人もいます。本社は今でもイギリスにありますがこの日本にも法人が存在しています。それでこのブランドの製品にはインターナショナルモデルと日本モデルが存在しています。テニス用具の世界でこれは非常に珍しい事業の展開の仕方のようです。

最新の技術が活かされた製品

多くのトップブランドと同様ダンロップというメーカーのテニスラケットにも最新鋭の技術が搭載されています。まず紹介したいのはバイオミメティックスシリーズと言うものです。バイオミメティックスというのはそもそも生物や自然のデザインやメカニズムを応用するという技術のことです。つまりダンロップが制作するテニスラケットには生物や自然からヒントを得た技術が活かされているという意味です。

例えばサメの肌の構造を応用して空気抵抗を減少させる効果を出すという技術もあります。植物の朝から抽出した繊維でバイオファイバーを作成することもしています。このバイオファイバーを使用することによって衝撃吸収力がアップすると言うわけです。こうした技術はテニスラケットのショットの安定感に寄与するものとなっています。大手のブランドとして培ってきた様々な技術や開発力によって最先端の技術をテニスラケットに収めていますので、これからもプレイヤーの能力を最大限に発揮する製品を作ってくれることを期待できます。

初心者でも安心のアイテム

ダンロップのテニスラケットを用いて多くのトッププレーヤーが素晴らしい活躍を見せてきました。そのためそうしたプレーヤに憧れてダンロップのラケットを使用し始めたというファンも多いようです。もちろん憧れだけでなくこのブランドのラケットの持つクオリティーの高さに惚れ込んで使い続けているという人もいます。

前述したようにブランドとしてのネームバリューがあるため硬式テニス初心者の人でも安心して購入する人も多いようです。もちろんモデルによってはスペックが高いものもあり、初心者の人には向かないものもあるでしょう。それで硬式テニスを始めて間もない人は店員さんや上級者のアドバイスを聞きながら自分に合ったモデルを見つけるのが大切です。このブランドに対する思い入れが強く、何本もダンロップのテニスラケットを持っているという人も少なくないようです。

飛べばいいというものではありません

硬式テニスのようにラケットでボールを打つスポーツは強いボールが打てる方がより良いと言うイメージがあるかもしれません。しかし初心者が硬式テニスを始める場合どれぐらい飛ぶラケットなのかというのも考えるべき重要なポイントとなってきます。そもそもかなりのパワーを持った人がテニスを始める場合、飛びすぎるラケットを使用するとアウトの連続になってしまう可能性があります。

一般的に自然に振ったスイングで22メートルほど飛ばせるのが目安となっているようです。硬式テニスのコートのサイズを考えると、相手のベースラインまでは25メートルあります。もし自然なスイングで25メートル飛んでしまうとすると、ほとんどの球がアウトになってしまうかもしれません。単純に飛ぶから良いということではなく、自分のパワーをよく把握してきちんと相手のコートにおさめられるスペックのラケットを選ぶ必要があります。特に若い方で今まで他のスポーツをやっていたような方はかなり筋力がついている場合もありますので、あまりに飛びすぎるラケットを買ってしまわないように気をつける必要があるかもしれません。

試し打ちは必ずしましょう

様々な要素を考えながらどのメーカーのテニスラケットを購入するか決めなければいけませんが、ダンロップのような著名なブランドのラケットは1度は試しておきたいものではないでしょうか。友達が使っているからとか、好きな選手が使っているからという理由でラケットを選ぶのも楽しいですが、実際に試し打ちして自分に合ったものを購入する方がテニスが楽しくなるかもしれません。